金沢や京都への出張が多く、和の町屋や古い洋館に泊まる機会が多いため、最近のスポーティーすぎるスーツケースにずっと違和感がありました。 こちらは黒のアルミボディに細工のような唐草調のレリーフが施されており、工芸品のような渋い存在感に惹かれて即決しました。 海外便の荷物ということで輸送中の衝撃を少し心配していましたが、発泡スチロールと厚紙で角まで何重にも保護された状態で届き、本体には傷一つありませんでした。 箱から出した瞬間、金属の冷たい質感と立体的な彫りの陰影が重なり合って、まるで古い寝台列車の旅を思わせる雰囲気に息を呑みました。
ホイールのゴムも肉厚で、歴史ある石畳やアスファルトの継ぎ目を引いて歩いた際も、耳障りな甲高いガラガラ音が響きません。 内側のPVCポケットのおかげで、旅先で手に入れた濡れた竹工芸や茶器の道具類も他の着替えを濡らさず持ち帰ることができました。 手入れをしながら10年単位で育てていきたい道具です。